2017年6月22日木曜日

読書メモ~『翼の帰る処』by妹尾ゆふ子


娘に勧められて読みだした妹尾ゆふ子さん著の『翼の帰る処』


私は、子供のころから外国の物語が苦手でした。

それは、登場人物の名前が覚えられないからです((+_+))

この本は異世界ファンタジー

異世界ものなので名前も和風ではなく覚えにくいものがあります。

最初は、読め読めとうるさい娘を静かにさせるために渋々読んでいました。

ただ、主人公の名前はヤエトと覚えやすかったですけど…


だいたい、私の場合、読書は仕事への行き帰りなどの車中ですることが普通で、そのほかは睡眠導入剤代わりにチマチマ読むため、とてもスローペースです。

しかし、この物語は、想像できない意外な展開が多く、娘が驚くくらいの早さでついつい読んでいってしまいました。


私はテレビドラマなどでも先がけっこう読めてしまうのですが、そうするともう見る気がしませんし、かといって、「そうじゃないでしょ!なんでそっちの方向へ行ってしまうの?」ってイライラするような展開も好みません。

そういう意味でも私にとってはうれしいフェイントの連続でした。



さらに、登場人物の性格がものすごくよく書き分けられていて、こときさんによるステキな挿絵もあり、各人がいっそうくっきり浮かび上がってくるのです。

いかにもその人らしいセリフに思わずくすっとなってしまったり、特に主人公ヤエトの心の声(叫び?)には、思わずいかにもヤエト先生が言いそうとニヤニヤ顔になってしまいます。

そのほかの登場人物も、魔物にどんどん近付いていくヤエトの護衛老騎士ジェイサルド


のちょっとしわがれて低く落ち着いた声とか、由緒正しい貴族の生まれにして容姿端麗で、剣の腕もめっぽう強い花の騎ルーギンのヤエトをちょっと茶化す時の軽そうな明るい声や時には国王の将軍閣下としての厳しい声が私の頭の中に聴こえてきたりします。


私的には皇帝に溺愛される末っ子の一人娘、皇女殿下が若いのに国民のことや部下のことを考えて行動するその責任感にえらいな~と感心。
女性には色々権限がない世界ということでそこで苦労しながらも成長していく皇女殿下がかわいくて好きです。

読んでいるとその情景が私の頭に浮かんでくるんです。 

作者は漫画家であるお姉さまのアシスタントをされていたり、ご自身も描かれたりされていた方で、書くときにはしっかりその風景が頭に浮かんでいてそれを文字に起こされているということでした。

う~ん納得。


こんなに物語にハマったことは最近ないかも…と思います。

いつも先を急ぐように読み、ほとんど読み返すことのない私が、もう一度読みたいと思ったりしています。


娘は私の好みをよくわかっているので、重い話やハッピーエンドでないものは勧めませんが、勧めた本人が驚くくらい私はハマってしまったのでした。 
全10冊のシリーズで、長編を読むのが苦手な私に娘はとってもうまく勧めてくれたなと思います。
そして8年もかけて書かれたシリーズをずっと待ち続けて揃えて読むという何とも忍耐のいることができるのも本好きの娘ならではなんでしょう。



翼の帰る処

妹尾ゆふ子さん

こときさん

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